キューバに焦がれて旅に出る with FUJIFILM X-Pro2 & X-T2 【# 5 トリニダ3日目 ハバナへ】
2016/12/17 Sat. 16:19 [edit]

まずはWi-Fiスポットに行き、メール等をチェックしていると4、5匹の犬に取り囲まれた(笑)散策を開始するとそのうちの1匹(昨日とは違う子)が2時間ほどの撮影散歩の間ずっとついてきた。









ハバナからトリニダに来る際には荷物の大きさを懸念し、ビアスールバスを利用したが、帰りはなんとしてもバスを避けたかったので、大きい荷物でも乗れるタクシーをコーディネートできないかとトリニダに到着した日の夜ハビエルに尋ねたところ、なんの問題もないとあっさり言われた。
値段はビアスールバスと同じ25CUC。
ビアスールバスだとハバナのターミナルからタクシーに乗らなければならないので、ホテルまで送ってくれて25CUCならこっちの方がずっと安い。 ハビエルは仲間内で送迎サービスを行っており、行きはハバナに行く(戻る)客を乗せ、トリニダを朝9時前に出発し、14:00にハバナで客をピックアップして戻ってくると言う。
日本人はタクシーのシェア申込みで困っている人も多いので、予めお願いしておけばいつでも利用できるかと尋ねたところ、もちろんだという返事であった。 乗り合いなので、複数人の荷物が大きいと普通のサイズの車では入りきらない。不安な人は予約時に荷物が大きいことをしっかり伝えておけば、大きい車を準備できるとも言ってくれた。
トリニダの宿で特に希望がないのであればハビエルの所は結構お勧めできる。予め日本でハバナからトリニダまでの乗り合いタクシーも予約しておけばかなり気分は楽になるだろう。
トリニダとサンティアゴ デ キューバ間のタクシーも手配してくれそうなので、興味がある人は相談してみると良い。
トリニダからハバナへのタクシーではインド系のとても美しい女性と、メキシコ人で現在はシカゴにあるメキシコ政府機関で働くロドリゴと運転手の計4人。
決して大きな乗用車ではないが、かなりゆったりと快適に移動できた。
ネットで散見される乗合タクシーとは雲泥の差だ。これなら5時間くらいそんなに苦にならない。
なによりロドリゴが英語とスペイン語の両方が話せるので、通訳をしてもらえるし、彼との話も弾む。後々出て来るが、このロドリゴ、今後の旅行でなくてはならない重要な人物となる。
13時過ぎにハバナに到着した。
タクシーは各自指定の場所まで送り届けてくれる。
ロドリゴとは昼食を一緒に食べようということになり、まずは女性を下ろし、ロドリゴはホステルに荷物を置いて再び乗車し、私のホテルまで一緒に移動した。
今回のホテルはAMBOS MUNDOS同様、オビスポ通りに面しているホテル フロリダ。
ホテルフロリダは脇を車道が通っているため、AMBOS MUNDOSのように荷物を持って移動する距離はとても短い。
こちらのホテルもホテルロビーでWi-Fiが入るのだが、ホテルに入る心理的ハードルがAMBOS MUNDOSよりずっと高いので、観光客がホテルのソファで勝手にくつろぎながらネットサーフィンしているということはあまりない。
建物は古いが部屋はしっかり整備されており、不必要なまでに広い。
のちに言及するが、朝食を除けばホテル フロリダはかなり高評価だ。


ホテルのチェックインは16:00からなので、荷物だけ預けてロドリゴが数日前に行って気に入ったオビスポ通りにあるレストランに入った。自粛期間前には店の外に待ち行列までできていた店はアルコールも音楽も提供できないことで閑古鳥が鳴いていた。

ただキューバの伝統的な料理はなかなか美味しかった。

ロドリゴはとても社交的でしかも超がつくほど親切。
隣のテーブルで1人で食事をしていたスペイン人のジャーナリストをしているという女性を呼び、3人で2時間ほどのジュースを片手におしゃべりしていた(笑)
ロドリゴとは最終日に空港へ一緒のタクシーで行こうと約束し、私はホテルに戻りチェックインを済ませた。
私の旅行目的はあくまでも撮影なので、観光客の多いオビスポ通りには目もくれずキューバ人が実際に暮らしているエリアを徘徊し続けた。X-T2にXF50-140mmを付けピークデザインのストラップでたすき掛けし、X-Pro2は16-55mmを付け、キャプチャーカメラクリップでベルトに装着し歩き回った。
他の国では防犯上危険すぎてこんなことは決して許されないが、キューバでは ”現時点では” 何の問題もない。
真っ暗な夜道でも女性が平気で1人で歩いている。注意すべきは犬猫馬の糞を踏まないよう注意することくらいだ(笑)
撮影が主目的とはいえ、音楽も酒も好きな私にとってやはりこの自粛期間は苦痛だ。昼間聞いたところ、今日と明日は革命広場で葬式をおこなっているという。今夜は22時までだというので、行ってみることにした。
革命広場はメインのオビスポ通りを周辺からかなり離れており、歩いてはいけない。仕方なくタクシー拾って革命広場に向かった。
交通規制が行われており、車で行けるギリギリのところでおろしてもらった。そこから10分くらい歩き、入り口に差し掛かるとどこが最後だかわからないほどの行列。私はカメラをぶら下げていたのだが、3人の警官に止められ、これ以上先での撮影は許されないと。。。


そもそも観光客が入って行くような雰囲気でもないので潔くあきらめ、ホテルに戻ろうとしたのだが、タクシーが全くつかまらない。。。
30分くらい歩きやっと相乗りタクシーが一台つかまったのだが、ホテルまで10CUCだという。ちょっと高いが背に腹は変えられずOKした。
お金を支払う際に10CUC札を持っていないことに気がついた。
20CUC札を渡し10CUCお釣りをくれと言ったのであるが、、、
車外も暗いことに加え真っ暗な車内で券面の字はほとんど見えない。
キューバはかなり安全なこともあり、ちょっと気が緩んでいたこともあるのだが、渡された紙幣をそのまま財布に入れてそのまま下車してしまった。
ホテルに戻ってから紙幣を見てみると、10CUC札ではなく、キューバ人用の20CUP札だった。
1CUC≒25CUPなので1000円くらい騙された感じ。
腹はたったが、自分の危機管理意識が低かったことに対する勉強料だと思い諦めた。
音楽もお酒も許されていないので、せめてキューバの安くて美味しい料理でも食べようと思い、評判の良い店を探て向かった。しかし場所がよく分からなかったので、たむろしていた若者たちにここはわたしのさがしているレストラン カバーニャかと尋ねると”そうだ” と言われたので店内に入って行ったのだが・・・

階段を登り店内を見ると、とても安い店には思えない。。。
テーブルに案内され着席して周りを見渡しても、みなそれなりにお金を持っていそうな欧米人ばかり。

やっちまったか!
探していた店とは違うことは確信したが、今更恥ずかしくて出てはいけない。問題は日本の一部の鮨屋と同じでクレジットカードが使えないこと。2万5千円相当のCUCは持っているが足りるだろうか、、、
ドキドキしながら渡されたメニューを見ると決して安いとはいわないが、払えない金額ではないことに一安心。
もうこうなったら覚悟を決めて美味しそうなものを何でも頼んでやろうと・・・
嬉しい誤算だったのはこのレストランでは何故か普通にアルコールが提供されいることだった。早速ビールを注文し、ご機嫌な食事を開始。

まず運ばれてきたスープを飲んでみると、、

えっ! うまいじゃん‼︎

メインの肉料理も肉の硬さは日本の良いお店と比べてはいけないが、味付けは都内の一流店にも引けをとらないと思う。全然キューバ料理感はないがキューバで食べたものの中では間違いなく一番美味い。
ハビエルのところで食べたロブスターももちろん美味しかったが、やっぱりプロの味付けは一味違う。結局アルコール込みで6千円ちょっとになったがかなり満足した。
帰りがけにウェイターに、この店ではなんでアルコールが飲めるの?
と聞いたところ、食事と一緒で一杯か二杯なら、、、あやふやな答えとともにバツが悪そうにどこかに行ってしまった。
この日は移動疲れもありホテルに戻ってそのまま就寝。